ウォシュレットが壊れやすいトイレメーカーはない！違いや長持ちのコツも

本記事では、ウォシュレットが壊れやすいメーカーがあるのかどうかを解説します。

ウォシュレットは、TOTOやLIXILなど多くのメーカーが販売していますが、いずれも壊れやすいわけではありません。

それぞれメーカーごとに特徴があり、使い心地なども異なります。

この記事を読めば、メーカー別の特徴が分かり、自分に合ったウォシュレットを選べるはずです。

長持ちさせるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ウォシュレットが壊れやすいトイレメーカーはない！

大前提として、特定のトイレメーカーの製品が他のメーカーのものと比べて壊れやすいことはありません。

各メーカーとも、高い品質基準と安全基準に基づいて製品を製造しています。

一般的に、ウォシュレットの寿命は約7〜10年程度です。この期間を過ぎると、部品の劣化や故障のリスクが高まります。

ウォシュレット故障の原因は、主に使用方法や設置状況、または経年劣化によるものであり、特定のメーカーの欠陥によるものではないことがほとんどです。

トイレメーカーごとのウォシュレットの違い

各トイレメーカーは、独自の機能や構造を持つウォシュレットを提供しており、各メーカーごとに特色があります。

ここでは、トイレメーカーごとのウォシュレットの違いを見ていきましょう。

TOTO：除菌が可能でお手入れ楽々

TOTOのウォシュレットは、独自の「きれい除菌水」機能が大きな特徴です。

この水は、水道水から電気分解によって生成される除菌成分を含む水で、使用後に便器内やノズルを自動で洗浄・除菌してくれます。

この機能により、黒ずみやピンクぬめりの発生を抑え、日常の手入れの負担を大幅に軽減可能です。

また、便座の裏側やフチがない「フチなし形状」、汚れが付きにくい「セフィオンテクト」などの技術と組み合わせ、衛生的な状態を保ちやすい構造となっています。

TOTOウォシュレットの故障はこちらもチェック！

Panasonic：好みに合わせて洗浄可能

Panasonicの温水洗浄便座は、「ビューティ・トワレ」と呼ばれるブランド名で展開されており、洗浄機能のカスタマイズ性に優れています。

「リズム洗浄」や「ムーブ洗浄」など複数の洗浄モードに加え、水圧や水温を細かく調整できるモデルが多いです。

そのため、利用者の好みに合わせた快適な洗浄が叶います。

また、ステンレスノズルを採用している製品が多く、ノズル自体が清潔に保たれるように配慮されているのも特徴です。

LIXIL：掃除がしやすい構造

LIXILの温水洗浄便座は、「シャワートイレ」の名称で知られており、掃除のしやすさにこだわった構造が特徴です。

便座がワンタッチで取り外せる「お掃除リフトアップ」機能を搭載したモデルが多く、便器と便座の隙間といった普段手の届きにくい場所も、手軽に奥まで拭き掃除できます。

この機能により、尿ハネなどで汚れやすい便器周りの清掃が格段に楽になります。

また、ノズルが2本に分かれている「Wパワー脱臭」機能、便座を暖めすぎない「超節電」機能など、日々の使いやすさと環境への配慮を両立した機能も充実しているのが魅力です。

ウォシュレットが壊れやすい原因

ウォシュレットの故障はメーカーの品質問題ではなく、日々の使用方法や環境、設置状態に起因することがほとんどです。

以下で、ウォシュレットが壊れやすい原因について詳しく解説します。

便座にカバーをしている

多くのウォシュレット製品、特に最新の高機能モデルでは、便座カバーの使用は推奨されていません。

便座には、利用者が着座しているかを感知するための「着座センサー」が搭載されています。

便座カバーを装着すると、このセンサーの感度が鈍くなったり、誤作動を引き起こしたりします。

カバーの厚みや素材がセンサーを覆い、洗浄機能などに不具合が生じる可能性があるので注意しましょう。

また、カバーを付けると製品に搭載されている「暖房便座」や「脱臭機能」の効率が低下する場合もあります。

ホコリや汚れが付着している

ウォシュレットにホコリや水垢などの汚れが蓄積しているのも、動作不良や故障の原因の1つです。

ノズル部分に汚れがたまると、水の出が悪くなったり、ノズルの出し入れがスムーズにできなくなったりします。

また、内部にホコリや水滴が侵入し、電子基板やモーターなどの精密部品に影響を与えると、動作不良やショートを引き起こす可能性もあるので注意しましょう。

トイレは常に水や湿気があり、ホコリも舞いやすい環境で、定期的な拭き掃除やノズル自動洗浄機能の利用が必要です。

強い力を加えている

ウォシュレットは精密な部品で構成されており、外部から強い衝撃や過度な力が加わると故障リスクが高まります。

例えば、便座に勢いよく座ったり、乱暴に立ち上がったりする行為は、便座や本体のプラスチック部品、内部のセンサーやヒンジ部分に大きな負担をかけます。

特に、体重の重い人が使用する、お子さんが使用する際は注意が必要です。

優しく座り、静かにフタを閉めるなど、製品に負担をかけない丁寧な使用を心がけましょう。

合わない製品を使っている

便器のサイズや電源の位置などに合わないウォシュレットを取り付けると、ガタツキや故障につながります。

ウォシュレットには、「標準サイズ」と「大型サイズ」があり、自宅の便器のサイズと合っていないものは使えません。

無理に設置すると便座が前に出すぎたり、後ろに隙間ができたりして安定性が損なわれます。

ガタツキは、使用時の衝撃を製品の特定箇所に集中させ、ひび割れや内部部品の破損を引き起こします。

また、取り付け金具が正しく固定できない、電源コードが無理な形で配線される場合も、製品への負荷が高まるため、サイズの合うものを選んで取り付けましょう。

ウォシュレットの故障についてはこちらでも解説！

ウォシュレットを長持ちさせるためのポイント

ウォシュレットを長く快適に使用するためには、日々の使い方に気を配るだけでなく、定期的なメンテナンスと正しい取り付けが不可欠です。

以下を参考に、普段から使い方を意識しましょう。

定期的な掃除をする

ウォシュレットの性能を保ち、故障を防ぐには定期的な清掃とメンテナンスが欠かせません。特に重要なのは、ノズル周りの掃除です。

ノズルは水垢や尿石が付着しやすく、汚れがたまると水の出やノズルの動きが悪くなります。

多くのウォシュレットには、ノズル自動洗浄機能やノズル手動掃除機能が搭載されているので、取扱説明書に従って定期的に清掃しましょう。

また、1～2年に一度のリモコンの電池交換も重要なメンテナンスの1つです。

正しく取り付ける

ウォシュレットを長く安全に使用するためには、最初の設置を正しく行うことが重要です。

セルフでの取り付けに自信がない、作業中に不安を感じる場合は、無理せず専門の業者に依頼しましょう。

取り付けが不完全だと本体がグラついたり、水漏れが発生したりする原因となります。

特に、グラつきは使用時の衝撃を製品に集中させ、内部部品の破損や早期の故障につながる可能性があります。

プロの業者に依頼すれば、万が一の際はアフターケアを相談することも可能です。

無理な使い方はしない

ウォシュレットは精密機器なので、製品設計に反する無理な使い方や操作は、部品の寿命を縮めてしまいます。

便座の上に立ったり、重い物を置いたりする行為は、便座の破損やセンサーの損傷につながるので注意しましょう。

製品の取扱説明書に記載されている推奨される使い方を守り、優しく丁寧に扱うことが大切です。

正しい使用が故障を未然に防ぎ、長期間の使用を可能にします。

異常を感じたら早めに修理する

ウォシュレットから異音・異臭・水漏れ、操作に対する反応の異常などのサインが現れた場合は、軽微なうちに迅速に対処するのがおすすめです。

小さな異常を放置すると他の部品にも影響を及ぼし、状態を悪化させるリスクが高まります。

異常を感じたら、まずは電源を抜くなどの安全措置を取り、メーカーのサポートセンターや修理業者に連絡して専門家の診断を受けましょう。

ウォシュレットの寿命についてはこちら！

長く使えるウォシュレットの選び方

ウォシュレットを新しく購入する際は、価格やデザインだけでなく、製品の信頼性や機能の耐久性なども考慮して選びましょう。以下で、詳しい選び方を解説します。

無名メーカーは避ける

ウォシュレットは、長期にわたって使用する生活家電であり、その信頼性は非常に重要です。

市場には多くの製品が出回っていますが、部品の供給や修理体制が不確実な無名メーカーの製品は避けましょう。

TOTOやLIXIL、Panasonicといった大手メーカーの製品は、長年の開発実績に基づく高い品質基準があります。

万が一、故障が発生した場合でも交換部品の確保が容易で、専門の技術者による迅速な修理対応が可能です。

最新の瞬間式モデルを選ぶ

ウォシュレットの加熱方式には、「貯湯式」と「瞬間式」の2種類があります。

長く快適に使用する観点からは、最新の「瞬間式」モデルがおすすめです。

瞬間式は、使用するときに必要な量だけ水を瞬間的に温める方式で、お湯切れの心配がありません。

タンク内の水が腐敗する衛生上の懸念もなく、より清潔に保たれやすいのもメリットです。

壁掛けリモコンタイプを選ぶ

リモコンは、便座の横に付いている「袖付きリモコン」と、壁に取り付ける「壁掛けリモコン」の2種類があります。

故障のリスクを減らし、掃除のしやすさを考慮すると、壁掛けリモコンタイプが有利です。

袖付きリモコンは本体と一体化しているため、リモコン周辺にホコリや汚れが溜まりやすく、清掃時に邪魔になります。

壁掛けリモコンは本体から独立しているので、便座周りの拭き掃除が非常に楽です。

シンプルで信頼性の高いモデルを選ぶ

多機能なウォシュレットは魅力的ですが、機能が多ければ多いほど、故障の原因となる部品が増えます。

長く安定して使いたい場合は、基本性能のみが備わっているシンプルなモデルを選ぶのがおすすめです。

特に、頻繁に使用しないマニアックな機能は、故障のリスクを高める要因となります。

洗浄などの基本的な機能がしっかりしており、耐久性が評価されているモデルに絞ると、長期的な安心感を得られます。

まとめ｜壊れにくく長持ちするウォシュレットを選ぼう

壊れやすいウォシュレットのメーカーはなく、長持ちさせるには普段の使い方が重要です。

ウォシュレットに異常がある、水漏れや異音など急を要するトラブルが起きているときは、ぜひ「みんなの生活水道修理センター」にお任せください。

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