油が原因の排水管つまり解消法！つまる理由や効果的な対処法＆予防も

本記事では、油で排水管がつまったときの効果的な解消法、溶かし方を紹介します。

キッチンをはじめ、油を使う場所の排水管はつまりが発生しやすく、放置すると多くのリスクを伴います。悪化させないためには、早い段階で原因を突き止めて対処することが大切です。

また、再発させないための予防法を覚えておけば、同じトラブルが起きるのを防げます。油による排水管つまりにお困りの方、今すぐ解決したい方は参考にしてください。

排水管の油つまりを解消する方法

排水管の油つまりを解消する方法には、さまざまなものがあります。お湯や重曹など自宅にあるもので試せる方法もあるので、ぜひチェックしながら排水管つまりを解消してください。

40～50℃のお湯を流してみる

油脂類は熱で溶けるので、まずは40～50℃のお湯を流してみてください。

特に、冷えると固まりやすい肉の脂は40～50℃で液体になるケースが多く、大きな効果に期待できます。

牛肉の脂は約45℃、豚肉の脂は約40℃、鶏肉の脂は30℃前後が融点です。40～50℃は手で触れた際に「温かい」「少し熱い」と感じる程度の温度なので、目安にしながら試しましょう。

ただし、使用するのはぬるま湯であり、熱湯ではありません。

油を溶かそうとして熱湯を排水管に流すと、素材を傷めてしまったり、破損したりする可能性があるので注意してください。

重曹とクエン酸で溶かす

環境に優しく、排水管への影響が少ないものを使いたいなら、重曹とクエン酸を使うのがおすすめです。以下の手順を参考にしながら対応してみてください。

重曹とクエン酸の量は、「1：2」くらいが目安です。

発泡することで油を洗い流しやすくし、排水管のつまりを解消してくれる可能性があります。

ただし、この方法はごく軽度なものにしか効果はありません。1～2回ほど繰り返してみて、何も改善が見られないときは、別の方法を検討してください。

パイプクリーナーで溶かす

排水管つまりの解消法としてメジャーなのが、パイプクリーナーの使用です。パイプクリーナーには、液体・ジェル・顆粒と複数のタイプがあるので、つまりの状況によって使い分けましょう。主な使用手順は、以下の通りです。

油汚れは頑固なものが多く、粘度の高いジェルタイプの利用がおすすめです。

中でも、「水酸化ナトリウム」と呼ばれる油汚れを溶かす成分の濃度が高いものを選びましょう。

成分や詳細な使い方、適量についてはパッケージの裏に記載されています。余計なトラブルを防ぐためにも、利用前に必ず読んでください。

排水菅のつまりに効果のあるパイプユニッシュの使い方を詳しく知りたい方はこちら！

ワイヤーブラシで油を取り除く

排水管の手前側で油つまりが起きているときは、ワイヤーブラシを使うのも1つの手です。ワイヤーブラシは、金属製のワイヤーの先端がブラシ状になった道具で、中にこびりついた汚れを絡めとります。

固形化した油はワイヤーブラシでこすれば、効率よく取ることが可能です。ただし、扱い方を間違えると排水管を傷つけたり、破損させたりする可能性もあるので、十分に注意しましょう。

排水管内にワイヤーブラシを入れ込んだ後は、ゆっくりと前後に動かすのがコツです。

自力で解消できないときは以下の業者をチェック！

固まった排水管の油を溶かす方法

排水管内で頑固に固まった油は、パイプクリーナーやお湯ではなかなか溶けません。そんなときは、業務用の強力な薬剤で溶かすか、水道修理業者などプロへの依頼を検討しましょう。

業務用の強力な薬剤で溶かす

市販のパイプクリーナーとしてメジャーな「パイプユニッシュ」は、軽度な排水管つまりには有効ですが、重度になると十分な効果を発揮してくれません。

一方、業務用の強力な薬剤は頑固な油にも効果が出やすく、つまりを解消できる可能性があります。代表的な商品としては、「ピーピースルーF」がおすすめで、基本的な使い方は以下の通りです。

ピーピースルーFは顆粒タイプの商品で、髪の毛や食べカスなどのタンパク質、油汚れなどを効率よく溶かしてくれます。排水口にまく際はマスクを着用し、飛び散りや吸い込みに注意してください。

つまりが酷いときは一晩放置しても問題ありませんが、最後は必ず大量の水で押し流してください。

水道修理業者へ依頼する

どうしても解決できない頑固な排水管つまりは、水道修理業者へ依頼するのがおすすめです。プロの業者に依頼することで、どんなに頑固な排水管つまりであっても、迅速に解決してくれます。

駆け付けてくれるスタッフは専門的な知識があり、さまざまな対応をしてくれるのもメリットです。高圧洗浄機などの道具や業務用の薬剤なども揃えており、原因を探って適切な修理を施してくれます。

自分で対処しても改善しない、酷いつまりでどうしたら良いか分からないときは相談を検討しましょう。

排水管つまりにおすすめの水道修理業者はこちら！

排水管が油でつまる2つの理由

排水管を詰まらせる油には、大きく分けて「油」と「脂」の2種類があります。基本の考え方として、油は常温で液体のサラダ油など、脂は冷えると固形になる肉や魚の脂身などです。

それぞれ、なぜ排水管に流すとつまりを起こしてしまうのか詳しく解説します。

「油」は冷えると粘度が増す

料理によく使われるサラダ油・ごま油・オリーブオイルなどは、冷えると粘度が増して排水管にまとわりつきます。液体なら排水管に流しても固まらず、つまりは起きないと考える方も多いですが、実はそうではありません。

確かに、常温であればサラサラとした液体ですが、排水管を伝って流れてくる水で冷やされると粘度が増します。さらに、食器用洗剤や食材カスと混ざり合うと、ヘドロ化して排水管の内側にこびりつくのです。

一度、こびりついてしまった油はなかなか流れず、徐々に蓄積されて酷い排水管つまりを引き起こします。

「脂」は冷えると固形になる

肉や魚の脂身は、冷えると固形になります。調理前の肉には固形の脂身が付いていますが、料理した際に加熱することで液体になり、キッチンの排水口に流してしまいがちです。

流したときは液体であっても、排水管内で冷やされると固形になり、どんどん蓄積されます。冷えて固まった脂は、再度熱を加えない限りは液体にならず、やがて排水管つまりを引き起こすのです。

食べ残しや調理後のフライパンにも脂は付着しており、シンクで洗う際は注意しなければなりません。特に、脂は排水管つまりを起こす主な原因の1つなので、流さないようにしまそう。

油でつまりやすい排水管の特徴

油でつまりやすい排水管は主にキッチンなど、油をよく使っている場所です。ここでは、油による排水管つまりが起こりやすい場所と共に、油つまりのサインを紹介します。

油でつまりやすい場所

油でつまりやすい場所は、以下の3つです。

料理で油を使うキッチンはもちろん、皮脂を流すお風呂、化粧品類の油やヘアオイルを流す可能性のある洗面所にも注意が必要です。いずれも、油が蓄積されれば排水管つまりを起こします。

悪化させないためにも、上記3ヶ所の排水口はこまめな掃除を心がけましょう。

排水管の油つまりのサイン

排水管で油つまりが起きているサインは、以下の通りです。

水を流したときに異音がしたり、流れが悪かったりするときは要注意です。逆流してくるときは、やや重度の排水管つまりを引き起こしている可能性があります。

また、油汚れは蓄積すると腐敗臭を生み出すので、排水口からの悪臭もつまりのサインの1つです。これらのサインを見逃さないようにすれば、軽度なつまりの段階で対処できます。

排水管の油つまりを予防する方法

排水管の油つまりを予防する方法としては、調理後の油や食器に残った汚れを適切に処理したり、こまめに掃除したりすることが挙げられます。以下で、その他の内容も含めて詳しく見ていきましょう。

調理後の油は適切に処理する

調理後の油をシンクに流すと、つまりの大きな原因になります。フライパンに残った油を拭き取るのはもちろん、食べた後の皿に残った食べカスや油も極力流さないようにしてください。

三角コーナーに入れて細かなカスを取り除くか、キッチンペーパーで拭き取りましょう。揚げ物をした際に残った油は排水口に流さず、紙類に吸い込ませて捨てるなどの工夫をするのがおすすめです。

たまにお湯を流す

油はお湯で溶ける性質があるので、排水管つまりが起きる前の予防としてお湯を流すのがおすすめです。定期的にお湯を流せば、排水口や排水管に残った油が流れ、つまりが起こりにくくなります。

流すお湯の温度は40～50℃程度にし、決して熱湯は使用しないでください。毎日の終わりに適量のお湯を一気に流せば、悪臭やヌメリの予防にもなります。

定期的に排水口や排水管を掃除する

つまりを予防するためには、定期的に排水口や排水管を掃除する方法も有効です。排水口に溜まった油は徐々に蓄積し、さらに奥の排水管にまで流れてしまいます。

排水口の時点で掃除ができていれば、排水管つまりは起こりません。特に、油汚れは粘度が高く、温度が下がれば固形化しやすいので、少量の蓄積でもつまりの原因になります。

スポンジなどで掃除するのはもちろん、パイプクリーナーも定期的に流しましょう。

排水口にネットを設置する

排水口には、油汚れや食べカスをキャッチしてくれるネットを被せるのがおすすめです。ネットを設置しておくだけで細かな汚れが流れるのを防ぎ、つまりを予防してくれます。

また、ネットの中に丸めたアルミホイルを入れると、より効果的です。アルミホイルに含まれる銀イオンの効果により、ヌメリや悪臭を防いでくれます。

油による排水管つまりは「みんなの生活水道修理センター」へ相談！

今回は、油による排水管つまりについて詳しく紹介しました。

油つまりはキッチンを中心とした水回りで起こりやすく、悪化すると自力で解消するのは困難です。そんなときは無理をせず、ぜひ「みんなの生活水道修理センター」にご相談ください。

迅速に排水管つまりを解消するだけでなく、再発防止のためのアドバイスをすることも可能です。見積もりは完全無料で、Web限定のキャンペーンも利用できます。

排水管つまりやトラブルにお困りの方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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