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トイレが下水臭い原因と対処法!つまりや通気管の不具合の可能性も

トイレが下水臭い原因と対処法!つまりや通気管の不具合の可能性も
2022/03/30
2024/03/24

この記事では、トイレが下水臭いときの原因や対処法について紹介します。

快適だったトイレが下水臭くなると、トイレに入るのが嫌になってしまいます。

トイレが下水臭いときには、重大なトラブルが起きていることもありますので、早めの対処が必要です。

自宅のトイレが下水臭いと感じたときに、ぜひお役に立てください。

 

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トイレが下水臭い原因

トイレが下水臭いその原因は?

こまめに掃除をしているのにトイレから下水のような悪臭がする場合、その臭いは便器の奥から上がってきているかもしれません。

通常はこうした臭いが上がってこないような仕組みになっているのですが、何らかの原因によってその仕組みが機能しなくなっている可能性があります。

 

通常は「封水」が下水臭を防いでいる

通常トイレの便座の中には、一定量の水が常にたまっています。

トイレの排水トラップはまっすぐではなく、上下に曲がった少し特殊な形をしているのが特徴です。

この曲がった箇所に常に水がたまった状態となっていることで、排水管から悪臭や害虫が上がってこないよう防いでいるのです。

 

トイレの水位が下がることで「封水切れ」を起こしてしまう

しかし排水口付近の水が極端に少なく、水位が下がってしまうと、排水管からの悪臭を防ぐことができなくなります。

こうした現象は「封水切れ」と呼ばれています。

もしトイレから下水臭がする場合で、便器内の水が少ないと感じたら、その悪臭は封水切れが原因となっている可能性が高いでしょう。

 

トイレで下水の臭いがするときの改善策

トイレから下水臭がする場合の改善策は

封水切れによるトイレの下水臭は、便器内の水の水位さえ正常になれば改善します。

いつもよりも水が少ないと感じた場合は、水を汲んで注いだり、水栓レバーを回して水を流したりして、便器内に水を入れてあげましょう。

ひとまずこれで再び封がされ、排水管からの下水臭は上がってこなくなります。

 

ただしこれはあくまでも、一時的に臭いを止めるための応急処置にすぎません。

日常的にトイレを使用している場合には、封水切れが起こることはありません。

再び同じような問題が起こらないよう、封水切れを起こしてしまった原因を突き止め、その原因自体を解消させる必要があるでしょう。

 

トイレが下水臭い?封水切れが起きる原因と解決方法

封水切れが起こってしまう原因と解決方法

封水切れが起こってしまうのには、さまざまな原因が考えられます。

ここでは封水切れが起こる原因と、それぞれの解決方法について解説します。

 

封水が蒸発してしまっている

封水切れが起こる原因としてもっとも多いのが、封水の蒸発です。

たとえば長期旅行などで家を空けている場合、長い間トイレの水を流す機会がありません。

そうしているうちに、便器内の封水が自然と蒸発してなくなってしまうのです。

 

この現象は長期旅行だけでなく、長期的に人が住んでいなかった場合にも起こりえます。

また流す際の水の量が極端に少ないなど、日常的にトイレを使用している場合にも起こる可能性はあります。

 

封水蒸発の解決方法

このケースでの解決方法は、シンプルに「排水口の水かさを増やすこと」です。

単純に蒸発しただけであれば、水を足すことで問題は解決できます。

水栓レバーを回して水を流し、水位を正常な量に戻してあげましょう。

 

トイレがつまっている(毛細管現象など)

トイレの排水管の奥で、何かが詰まってしまっている場合にも、封水の減少が起こります。

長期間使用していなかったわけではないのに、水位が極端に下がっている場合や水を流した後にたまる水の量が少ないと感じた場合は、トイレが詰まっている可能性も考えましょう。

なお同じようなケースでは、排水管の途中で引っかかっている異物が水を吸い上げてしまう「毛細管現象」の可能性もあります。

 

トイレつまりの解決方法

排水管が詰まっていることで封水が減少する場合は、そのつまりを取り除いてあげる必要があります。

押し流せるような異物が詰まっている場合は、ラバーカップや洗剤などを使用し、つまりを取り除く方法がおすすめです。

ただしラバーカップなどを試してみても効果がない場合や、水があふれてきそうな場合には、無理をせず専門業者に相談するのが最善です。

 

トイレタンクの不具合で流水量が減少

もし水栓レバーの「大」を回しているのにも関わらず流水量が少なく、思うように水がたまらないという場合には、トイレタンクの不具合や故障が考えられます。

トイレタンクの不具合にもさまざまな要因が考えられます。

 

たとえば補助水管と呼ばれるパーツは、便器内へ必要な量を流す役割をしています。

これらのパーツが外れていたり損傷していたりすると、正常な量の水が便器に給水できず、封水の減少へとつながるのです。

またタンク内に水が十分にたまらないような不具合が発生している場合にも、結果的に封水の減少を招きます。

 

トイレタンク不具合の解決方法

トイレタンク内は、普段目にする場所ではないため、素人では不具合を見つけるのが難しい部分でもあります。

パーツが外れてしまっているなど明らかにおかしな箇所がある場合には、まずは正しくつないでみてください。

それでも給水量が改善しない場合には、パーツの損傷や劣化も考えられますので、専門業者への相談をオススメします。

 

自己サイホン作用

トイレの水が勢いよく流れすぎることで気圧に変化が起こり、流水の勢いに引っ張られて便器内の水が流れ出てしまうこともあります。

これは「自己サイホン作用」と呼ばれる現象です。

自己サイホン作用は、めったに起こることではありません。

ただしトイレのつまりやタンクの異常が見られない場合には、可能性として考えられます。

 

自己サイホン作用の解決方法

何らかの要因でたまたま自己サイホンが起こった場合には、トイレの水を足すだけで封水を正常にすることができます。

ただし頻繁に発生するようであれば、排水管などの不具合も考えられますので、この場合は専門家に相談するようにしましょう。

 

誘導サイホン作用

日常的にトイレを使用しているのにもかかわらず、ふと便器内を見ると封水が減少していた。

このようなケースで、もしもマンションなどにお住まいであれば、「誘導サイホン作用」による原因が考えられます。

「誘導サイホン作用」とは、マンション上階で流した大量の水の勢いに引っ張られ、封水が流れ出てしまう現象です。

 

誘導サイホン作用の解決方法

誘導サイホン作用が発生して封水が減ってしまった場合は、気が付いた時点でトイレの水を流して便器内の水位を上げるだけでOKです。

ただし根本的な原因は、マンションの排水管などにあるため、こちらを改善しなくては何度も起こる可能性はあります。

頻繁に誘導サイホン作用が起こる場合には、マンションの管理会社などに相談しましょう。

 

トイレ通気管の不具合で下水の臭いがするケースも

トイレ通気管の不具合で下水の臭いがするケースも

このほかにもトイレの配管に取り付けられている通気管の不具合により、下水臭がしてしまうケースがあります。

トイレが2階以上の位置にある場合には、通常、圧力を調節するための通気管というものを排水管に設置します。

この2つの配管に少しでもずれが発生すると、そのずれが生じた部分から下水臭が漏れ出してしまうのです。

 

大きな地震が発生した後などで、下水臭がするようになっ場合には、通気管の不具合の可能性も探ってみましょう。

とはいえ、素人ではなにもできないので、専門家に調査や修理を依頼する必要があるでしょう。

 

トイレが下水臭いときの修理費用目安

トイレが下水臭いときの修理費用目安

封水の減少により下水の臭いが上がってきてしまっているだけの場合には、トイレの水を流して水位を戻してあげるだけで解決します。

しかしトイレのつまりによるものや、トレイタンクの故障など不具合がある場合には、専門業者に修理依頼をする必要があるでしょう。

 

トイレの臭いの原因や、不具合が発生している個所によって、修理内容は異なります。

それぞれ修理費用の相場を紹介しますので、参考にしてください。

 

修理内容 費用相場
トイレのつまり 4,000円~8,000円
配管のつまり 8,000円~15,000円
配管の高圧洗浄 15,000円~100,000円
トイレタンク内の不具合 4,000円~8,000円

※上記はあくまでも「修理費用」の相場です。別途「基本料金」や「部品代」などが発生することがありますので、必ずご確認ください。

 

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FAQ トイレの下水臭に関するよくある質問

  • Qトイレと浴室が一緒のタイプでどっちが臭いかよくわかりません

    トイレと浴槽が一緒になっているようなケースでは、実は排水口がつながっているケースがほとんどです。
    トイレ・お風呂ともに、排水トラップの封水が減少していれば、下水の臭いがしてしまいます。
    まずはお風呂側の水を流して封水の水位を高め、様子を見てください。

  • Q新築なのに下水のような臭いがして不快です

    新築の場合もトイレの排水管の構造は同じです。
    一度も使用していない家でも、排水管は下水とつながっているため、封水が切れると嫌な臭いが上がってきてしまいます。

    水をためることで臭いが上がるのを止めることができますので、入居まで時間が空く場合には蒸発しないよう水をためておきましょう。

  • Qどれくらい放置していると封水切れが起こりますか?

    お住まいの地域や天候、時期にもよりますが、通常封水は1日に約1㎜ほど蒸発するとされています。
    暑い季節であれば早くて2週間、遅くても1か月もあれば封水は蒸発してしまうでしょう。
    1か月前後家を空ける場合には、トイレのふたを閉めておくと蒸発のスピードを遅らせることが可能です。

  • Q別荘のトイレなのですが封水を蒸発させないようにすることは可能ですか?

    「排水トラップ封水蒸発防止剤」や「特殊蒸発防止剤」と呼ばれる、封水の蒸発を防ぐ液体の薬剤があります。
    あまりにも長期間トイレを使用しないのであれば、こうした商品を活用するのもよいでしょう。
    トイレに流すことで封水の蒸発を防ぐ膜が発生。
    商品にもよりますが、1年ほど効果が続きます。

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