汚水枡が溢れるのはつまりのサイン！原因や自分でできる掃除方法を解説

本記事では、汚水枡から水が溢れる原因と対処法を紹介します。

屋外に設置されている汚水枡から水が溢れるのは、つまりや逆流を知らせるサインです。放置すると悪臭や衛生面の問題だけでなく、家全体の排水システムに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

この記事を読めば、汚水枡のつまりや問題を適切に解消し、今お悩みのトラブルを解決できるはずです。自分で対処する際の注意点、業者に依頼すべきシーンもまとめました。

汚水枡が溢れる原因

汚水枡が溢れる原因はさまざまですが、主につまりや構造上の問題が挙げられます。下記を参考にしながら、自宅の汚水枡の状態を確認してみましょう。

つまりが発生している

最も一般的な原因は、汚水枡や排水管でつまりが発生していることです。台所からの油汚れや浴室からの髪の毛、洗濯機からの洗剤カスや繊維くずなどが蓄積し、固形化して水の流れを阻害します。

特に戸建て住宅では、定期的なメンテナンスを怠ると汚れの蓄積が進みやすくなるため、つまりが起こりやすい傾向です。つまりは時間が経つと悪化し、宅内にも水が逆流してくる可能性があります。

衝撃などで排水管の勾配に異変がある

地震や地盤沈下、工事などによる外部からの強い衝撃によって、地下に埋設されている排水管の勾配が変わってしまうケースも珍しくありません。

排水管はわずかな傾斜によって、スムーズに汚水が流れるように設計されているのが基本です。しかし、この勾配がなくなったり、逆勾配になったりすると汚水が流れずに滞留し、汚水枡から溢れてしまうことがあります。

勾配不良に関しては、自分で解消するのが難しいため、専門的な知識と技術を持つ業者へ相談しましょう。

木の根が入り込んでいる

庭木や近隣の木の根が地中の排水管や汚水枡の隙間から侵入し、内部で成長してしまうのも水が溢れる原因の1つです。木の根は水分を求めて隙間から入り込み、時間の経過とともに太く成長して排水管を塞ぎます。

特に古い配管や継ぎ目に隙間がある場合に、発生しやすいトラブルです。庭で木を育てていたり、汚水枡の周辺に隙間があったりする場合は、内部に植物が入り込んでないか確認しましょう。

配管の施工不良や構造上の問題がある

新築時やリフォーム時の配管工事において、勾配の計算ミスや不適切な材料の使用、接続不良などの施工不良があった場合、本来スムーズに流れるべき汚水が滞留しやすくなります。

また、汚水枡自体の設計や構造に問題がある場合も、特定の条件下で水の流れが悪くなり、水が溢れる可能性があります。このような施工不良や構造上の問題は、初期の段階ではほとんど気づきません。

使っているうちに異変に気が付くことが多いので、何かおかしいと感じたら早めに業者へ連絡しましょう。

自分で汚水枡のつまりを解消する手順

軽度の汚水枡のつまりであれば、自身で対処できる場合があります。作業の際は汚れても大丈夫な服装で、以下の手順を参考に進めましょう。

それぞれの手順について、詳しく解説します。

1.道具を準備する

作業を始める前に、以下の道具を準備しましょう。

マイナスドライバーは、汚水枡のフタを開ける際に使用します。泥や汚れをすくいあげる際には、ひしゃくなどが便利ですが、自宅にあるスコップなども利用可能です。

その他、ゴミを入れるバケツやゴミ袋、最後に水を流すときに使うホースなども用意しましょう。必要に応じて、手袋・マスク・汚れてもよい服なども準備しておくと掃除がスムーズです。

2.フタを開けて中を確認する

準備ができたら、汚水枡のフタをマイナスドライバーを使って慎重に開けます。フタは固く閉まっていることがあるので、無理せず少しずつ持ち上げるようにしましょう。

フタを開けたら、内部の汚水の水位や浮遊物、沈殿物の有無を確認します。異物や大量の汚泥が見られる場合は、それがつまりの原因である可能性が高いです。

3.汚れや異物を取り除く

続いて、汚水枡の内部に浮かんでいるゴミや油の固まり、沈殿している汚泥などをスコップやひしゃくを使って丁寧に取り除きます。取り除いた汚泥は、バケツなどの容器か大きめのゴミ袋に入れておきましょう。

この作業は悪臭を伴うことがあるため、マスクをしっかりと着用するのがおすすめです。特に、排水管の入り口付近にあるU字型のエルボにはゴミが溜まりやすいので、取り外せる場合は取り外して清掃します。

4.ホースで水を流して洗浄する

大きな異物や汚泥を取り除いたら、ホースや高圧洗浄機を使って排水管の内部を洗浄します。高圧洗浄機があれば、排水管の奥につまった頑固な汚れも効果的に洗い流せますが、無理に自分で行うのは危険です。

長めのホースで水を流すだけでも、残った汚れを押し流せます。このとき、台所用中性洗剤を少量流し込むと、油汚れの分解を助け、より効果的な洗浄が可能です。

自力での高圧洗浄についてはこちら！

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5.通水を確認してフタを閉める

洗浄が終わったら、宅内の蛇口をいくつか開けて水を流し、汚水枡の水の流れがスムーズになったかを確認しましょう。水が問題なく流れていれば、つまりは解消されています。

最後に取り外したエルボを元に戻し、汚水枡のフタをしっかりと閉めます。フタが緩んでいると、悪臭の原因になったり、虫や小動物が侵入したりする恐れがあるため、確実に閉めることが大切です。

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溢れる汚水枡の掃除で注意するポイント

汚水枡の掃除は、衛生面や安全面に配慮して行う必要があります。以下の点に注意して、慎重に作業を進めましょう。

周囲もキレイに掃除する

汚水枡から溢れた水は、文字通り「汚水」です。雑菌や悪臭の原因となるため、汚水枡周辺に飛び散った汚水や汚泥は、掃除が終わった後にしっかりと洗い流し、清掃する必要があります。

デッキブラシやホースなどを使って周囲の地面や壁も清潔にし、可能であれば消毒液などを用いて衛生管理を徹底しましょう。そのまま放置すると、悪臭や虫がわく原因になってしまいます。

悪臭や汚れ対策をする

汚水枡の清掃作業中は、強烈な悪臭が発生することがあります。汚水が飛び散り、衣類や皮膚に付着する可能性も高いので、作業中は必ず汚れてもよい服装で使い捨てのマスク、厚手のゴム手袋を着用しましょう。

ゴーグルもあると、汚水が目に入るのを効率よく防げます。作業後には、石鹸での手洗いを徹底し、衣類はすぐに洗濯するなどして、清潔を保つことが大切です。

掃除中は家で水を使わない

汚水枡の掃除中は、家の中で水を使わないように家族に周知を徹底しましょう。トイレを流したり、お風呂やキッチンで水を大量に使ったりすると、清掃中の排水枡にさらに汚水が流れ込み、作業の妨げになってしまいます。

その状態が続くと、汚水枡からさらに汚水が溢れてしまい、周囲に影響を及ぼすので注意が必要です。一時的に排水の使用を控えるだけで、安全かつ効率的に作業を進められます。

掃除は1～2時間ほどあれば完了するので、家族や同居人のいない時間を狙って作業をするのもおすすめです。

溢れる汚水枡で業者に相談すべきシーン

自分で対処しようと試みても改善しない場合や、原因が特定できない場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。以下のような状況では、基本的にプロの業者の介入が必須です。

原因が特定できない

汚水枡が溢れたものの、フタを開けても明確なつまりや異物が見当たらない場合、原因はさらに深い部分にあるかもしれません。例えば、地中に埋設された排水管の破損、複雑な形状の箇所でのつまりなどが挙げられます。

このような場合は、専門的な調査が必要です。原因が分からないまま放置すると、状況が悪化する一方なので、早めにプロに相談しましょう。業者に依頼すれば、管内スコープやカメラを用いた調査も可能です。

自分で解消できない

スコップやホースを使った清掃を試みても水の流れが改善しない、つまりが非常に頑固で取り除けないといった場合も、専門業者に依頼すべきです。

自分で解消できないときは、高圧洗浄機などのプロ用の機材を使わなければ取れない汚れがあったり、手の届かない場所でトラブルが起きていたりする可能性があります。

無理に自分で解決しようとすると、状況を悪化させるので注意しましょう。

排水管の傾斜や勾配に問題がある

地盤沈下や地震などの影響で排水管の勾配に異常が生じている場合、基本的に素人では対処できません。配管の埋設状況を詳しく調査し、必要に応じて掘削して配管を修正する大規模な工事を伴うケースもあります。

。専門業者であれば、適切な診断をした上で修繕の計画を立て、確実な解決策を提案してくれるはずです。工事をしてもらう場合は、必ず事前に詳細な見積もりを出してもらいましょう。

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溢れる汚水枡は放置するとリスク大

汚水枡の溢れを放置することは、自身の健康や宅内の設備に深刻なリスクをもたらします。一時的な問題と考えず、早急に対処することが重要です。

宅内設備にも影響が出る

汚水枡が溢れた状態は、家全体の排水システムが機能不全に陥っていることを意味します。この状態を放置すると、最終的には宅内のキッチンや浴室、トイレなどの排水口から汚水が逆流してくる可能性があり、危険です。

汚水が逆流すれば水回り設備が使えなくなるだけでなく、床や壁が汚水で汚損され、大規模な清掃や修繕が必要になることもあります。高額な修繕費を支払う羽目にならないよう、早めの対処を心がけましょう。

健康被害が出る可能性がある

汚水は、さまざまな細菌やウイルス、カビなどを含んでいます。汚水枡から溢れた汚水、逆流してきた汚水に触れると、感染症や皮膚炎など思わぬ健康被害を引き起こしかねません。

また、発生する強烈な悪臭は生活環境を著しく損ない、精神的なストレスにもつながります。特に小さなお子さんや高齢者、ペットがいる家庭では、衛生面でのリスクがさらに高まるため、汚水枡のトラブルを放置するのは厳禁です。

汚水枡のトラブルはプロに相談を

汚水枡のトラブルは、日常生活に大きな支障をきたし、放置するとさらなる被害を招きます。原因が特定できない、自身での対処が難しいと感じた場合は、ぜひ「みんなの生活水道修理センター」へご相談ください。

みんなの生活水道修理センターでは、汚水枡のつまりや溢れ、排水管のトラブルなど、あらゆる水道修理に対応しています。24時間365日受付、出張見積もりやキャンセル料は無料で対応しているので、初めてでも安心です。

汚水枡が溢れたまま水が止まらないなど、緊急の場合でも最短即日で駆けつけられます。高圧洗浄など、専門知識が必要な作業も経験豊富なスタッフが対応するので、何かお困りの際は気軽にお問い合わせください、

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