マンションの排水管つまりは下の階に影響大！理由や対策&予防法を解説

本記事では、マンションの排水管つまりによる下の階への影響と対策を紹介します。

マンションで排水管つまりが起きると水の流れが悪くなり、下の階への影響も気になるものです。しかし、いざトラブルが発生しても対処法がわからなければ、迅速な対応ができません。

この記事を読めば、具体的な対処や予防法がわかり、下の階への影響を最小限に抑えられます。自力で解決できないときの対処法も紹介しているので、参考にしてください。

マンションの排水管つまりが下の階に影響する理由

マンションの排水管つまりが下の階に影響を与えるのは、マンション特有の排水構造が関係しています。一般的なマンションでは、各部屋からの排水が共用部分の縦管に集められ、最終的に下水に排出される仕組みです。

この縦管や縦管に接続される横管でつまりが発生すると、水の行き場がなくなり、下の階へと逆流したり接続部分から漏れたりする可能性があります。

共用部分の排水管は、複数の住戸からの排水が集中するため、つまりが発生しやすい傾向です。一戸建てとは違い、他の部屋にも影響を及ぼすので、何か異変を感じたときは早めに対処しましょう。

マンション排水管つまりが起きたときの対処

マンションの排水管つまりが発生した際は、被害を最小限に抑えるための迅速な対処が重要です。特に下の階への影響を考慮し、落ち着いて行動しましょう。

ここでは、マンション排水管つまりが起きたときの対処について解説します。

水の供給を止める

排水管のつまりを確認したら、まずはじめに行うべきは水の供給を止めることです。つまりが発生している状態でさらに水を流してしまうと、行き場を失った水が逆流したりあふれ出したりして、被害が拡大してしまいます。

トイレや浴室など、つまりが発生している箇所に応じた止水栓を閉めるか、マンション全体の元栓を閉め、水の供給を一時的に停止しましょう。元栓の場所がわからない場合は、管理会社に確認するのがおすすめです。

管理会社に連絡する

排水管つまりが発生し、特に下の階への影響が懸念される場合は、すぐにマンションの管理会社または大家さんに連絡し、指示を仰ぎましょう。

管理会社は、マンションの排水構造や配管の状況を把握しており、適切な業者を手配したり他の住人への注意喚起を行ったりといった迅速な対応が可能です。

個人で判断して対処しようとすると、かえって事態を悪化させてしまう可能性もあるので、基本的には専門的な知識を持つ管理会社に相談します。

応急的にできる処置を行う

管理会社への連絡と並行して、自分で応急的にできる処置を行うことで、被害の拡大を最小限に抑えられます。水が逆流しているときは可能な限りバケツで汲み出し、濡れている箇所はタオルで拭き取りましょう。

ただし、上記はあくまで応急処置です。無理に排水管に手を入れたり、原因を特定しようとしたりすると悪化するリスクがあるだけでなく、怪我や事故の原因にもなります。

できる範囲での応急処置にとどめ、その後の対応は業者や管理会社に任せましょう。

マンション排水管つまりが起きた際の解消法

マンションの排水管つまりが発生した場合、自分で対応できるケースと専門業者に依頼すべきケースがあります。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ラバーカップを使う

比較的軽度なつまりであれば、ラバーカップを使って解消できる場合があります。ラバーカップは、排水口に押し付けて真空を作り出し、その吸引力でつまりを解消する道具です。

下記の手順を参考に、排水管つまりが解消できるか試してみましょう。

ゆっくりと押し込み、勢いよく引き抜くことで吸引力が発生してつまりが解消されることがあります。何度か繰り返し、解消しないときは無理に対応せず、修理業者への依頼も検討しましょう。

パイプクリーナーを活用する

油や髪の毛などが原因で排水管つまりを起こしているときは、パイプクリーナーの使用も有効です。以下の手順を参考に、つまりが発生している排水管を掃除しましょう。

パイプクリーナーは商品によって流す量、放置時間が異なります。適切な量と時間を守り、他の薬剤とは混ぜずに多めの水で洗い流しましょう。

1～2回の使用で一切効果が見られないときは、他の方法を試すのがおすすめです。

業者へ修理を依頼する

自分でできる対処法でつまりが解消できない、原因が特定できない場合は専門業者へ修理を依頼しましょう。専門業者は、高圧洗浄機や特殊なカメラなど、専門的な機材と技術を用いて原因を正確に特定し、解消可能です。

マンションの共用部分の排水管でつまりが発生している可能性が高い場合も、管理会社に連絡して専門業者に依頼します。依頼する際は複数の業者から見積もりを取り、料金体系や作業内容などを比較しながら選ぶことが大切です。

排水管つまりにおすすめの業者はこちら！

マンション排水管つまりで発生する下の階への被害

マンションの排水管つまりは、自分の生活に支障をきたすだけでなく、下の階の住人にも多大な迷惑をかける可能性があるため、注意が必要です。正しい内容を知り、適切な対処ができる体制を整えましょう。

ここでは、マンション排水管つまりで発生する下の階への被害について解説します。

天井から水漏れする

マンションの排水管のつまりが下の階に与える影響の1つが、天井からの水漏れです。

上の階で排水が適切に流れず配管内で水が滞留したり、圧力がかかったりすると、配管の接続部分などから水が漏れ出し、下の階の天井にしみ出してしまいます。

最終的には水滴がぽたぽたと落ちてきたり、天井材が剥がれ落ちたりするほどの被害に発展するケースもあるため、早急な対処が必要です。

下の階への水漏れについてはこちら！

下の階も流れが悪くなる

上の階で排水管がつまると、下の階も流れが悪くなることがあります。

特に、同じ排水管に接続されている下の階の部屋では、シンクや浴室の排水口から水がゴボゴボと音を立てたり、排水が逆流してきたりするケースが少なくありません。

これは、上の階のつまりによって縦管内の空気圧が変化したり、水の流れが滞ったりすることで、下の階の排水がスムーズに行かなくなるためです。

自分の部屋ではつまりの兆候がなくても、下の階の排水が悪くなったという連絡が入った場合は、何か異常がないか確認しましょう。思わぬところで排水管つまりを起こし、被害が拡大しているかもしれません。

逆流が起こる

排水管のつまりがひどくなると、下の階で排水の逆流が発生します。逆流は、上の階から流れてくる排水が縦管内で完全につまり、行き場を失った水が最も抵抗の少ない下の階の排水口から逆向きに噴き出してくる現象です。

特に、トイレのつまりは逆流を引き起こしやすく、汚水が下の階のトイレから溢れ出してくるケースが少なくありません。逆流した汚水は衛生面での問題だけでなく、床や壁などに甚大な被害をもたらします。

大規模な清掃や修復が必要になる場合もあるので、十分に注意しましょう。

カビや悪臭が発生する

直接的な被害は水漏れや逆流ですが、それに伴って発生するのがカビや悪臭です。水漏れが続くと天井裏や壁の内側など、目に見えない場所で湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。

また、排水の滞留や逆流によって排水管内に溜まった汚水が腐敗し、不快な悪臭が発生することもあります。このような二次被害を防ぐためにも、排水管のつまりは早期に解決することが何よりも重要です。

マンションの上の階で排水管つまりが発生したときの行動

上の階の排水管つまりが原因で、自室に被害が出た場合は以下のような対処をしてください。

上の階からの水漏れや排水不良に気づいたら、まず管理会社に連絡することが重要です。管理会社はマンション全体の排水設備の構造を把握しており、被害状況の確認や必要な修繕の手配などを行ってくれます。

上の階の住人への連絡や賠償交渉も管理会社を介することで、スムーズな解対応に期待できます。個人で直接上の階に連絡すると、感情的なトラブルに発展する可能性もあるため、まずは管理会社に相談しましょう。

また、水漏れしている場合はタオルで拭いたり、バケツで受け止めたりと、被害を最小限に抑えるための応急処置を行います。家電などが近くにあるときは、感電のないように移動させましょう。

上の階からの水漏れについてはこちら！

マンションで排水管つまりを起こさないための予防策

排水管のつまりは、一度発生すると大きな被害につながるため、日頃からの予防が非常に重要です。ここでは、マンションで排水管つまりを起こさないための予防策を紹介します。

こまめに掃除をする

排水口は、髪の毛・石鹸カス・食べかすなどが溜まりやすいため、定期的に清掃することが大切です。キッチンでは、食器を洗う前に大きな食べかすを捨て、排水口のゴミ受けネットを毎日掃除する習慣をつけましょう。

1日の終わりにお湯を流し、排水口に残った油などを溶かす方法も有効です。お風呂や洗面所では、溜まった髪の毛を毎日取り除き、週に一度は排水口用のブラシや洗剤を使って清掃しましょう。

また、マンションでは定期的に高圧洗浄が行われることがあります。高圧洗浄は、専門業者が特殊な機械を使って、配管内部に高圧の水を噴射するメンテナンス方法です。

基本的には管理会社が対応しますが、つまりや臭いが気になるときは宅内の排水管洗浄を専門業者へ依頼しましょう。

つまりの予兆を見逃さない

排水管のつまりは、水の流れが以前よりもスムーズに流れなくなったり、異音がしたりと何らかの予兆が現れることがほとんどです。予兆に気づいたら、放置せずに自分でできる範囲で対処を行いましょう。

それでも改善しない場合は、迷わず管理会社や専門業者に連絡し、点検や修理を依頼します。つまりの予兆を見逃さずに早めに対処することが、つまりによる大きな被害を防ぐカギです。

余計なものを流さない

排水管のつまりを防ぐには、余計なものを流さないことも重要です。例えば、油は冷えると固まって配管内に付着し、つまりの原因になるため、使い終わった油は紙に吸わせるか凝固剤で固めてゴミとして捨てましょう。

トイレでは、ティッシュペーパーやおむつなど、トイレットペーパー以外の紙類は流さないようにします。お風呂や洗面所では、髪の毛がつまりの原因になるため、排水口にネットを設置してこまめに髪の毛を取り除きましょう。

排水管トラブルは早期対応がカギ

排水管つまりをはじめ、マンションでの水まわりのトラブルにお悩みの方は、ぜひ「みんなの生活水道修理センター」へご相談ください。最短30分と早急に駆け付けるため、下の階への被害も最小限に抑えられます。

また、つまりが発生している場合の高圧洗浄、排水管の点検なども対応可能です。年間10,000件以上の豊富な対応実績があるため、マンションのトラブルに対して適切な対応ができます。

出張見積もりは完全無料で行っており、キャンセルをした場合は一切費用が発生しません。「まずはいくらかかるのか知りたい」といった場合も、ぜひ気軽にご相談ください。

＞＞＞みんなの生活水道修理センターへの無料お見積もりはこちら！
＞＞＞排水管のつまりなど緊急時にはお電話（0120-498-025）でご連絡ください！