トイレつまり解消にピーピースルー？使い方・効果とその他の解消法

本記事では、ピーピースルーでトイレつまりを解消できるのかどうか解説します。

ピーピースルーは業務用に製造・販売されている薬品で、一般的な排水管洗浄剤よりも強力なのが特徴です。

しかし、すべてのつまりに効果を発揮するわけではありません。

今回は、ピーピースルーがトイレつまりに有効なのかどうかとともに、その他の解消法を紹介します。

酷いトイレつまりにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ピーピースルーとは

まずは、ピーピースルーがどんな洗浄剤なのか概要や種類を見ていきましょう。

ピーピースルーは業務用の排水管洗浄剤

ピーピースルーは、和協産業株式会社が販売している業務用排水管洗浄剤です。

主に、油脂やタンパク質などの汚れを分解し、排水管のつまりや悪臭を解消してくれます。

市販のパイプクリーナーなどよりも効果が強く、それだけ扱いにも注意が必要なアイテムです。

使用場所は、厨房・洗面所・浴室などの排水管ですが、トイレにも使用できます。

ピーピースルーの種類

ピーピースルーには、以下のような種類があります。

 

それぞれの特徴や使い方を簡単に紹介します。

ピーピースルーK

ピーピースルーKは「医薬用外劇物」に指定された業務用洗浄剤です。

中身はフレーク状になっており、排水管内にフレークをまいてから水を流すことで化学反応を起こし、つまりの原因となっているものを分解します。

「排水管の流れが悪い」「悪臭がする」などといった場合に有効です。

キッチン・トイレ・洗面所・浴室など幅広い場所で使用でき、金属・樹脂などで作られた排水管にも使えます。

洗浄にかかる時間も数分と短く、扱いやすいのが特徴です。

ただし、「医薬用外劇物」に指定されている物なので、扱いには十分注意してください。

ピーピースルー（温水用）

ピーピースルー（温水用）は、ピーピースルーKと同じ「医薬用外劇物」に指定された洗浄剤です。

ほとんど同じものですが、ピーピースルー（温水用）は商品名にもある通り、温水を使用します。

フレークをまいたのち、40℃程度のお湯を流すのが特徴です。

基本的な効果や使える範囲、使い方などはピーピースルーKと変わりません。

お湯が使える場所はピーピースルー（温水用）、お湯が用意できないときはピーピースルーKなどと使い分けましょう。

ピーピーエル

ピーピーエル は液状のタイプで、素早く排水管全体に浸透してくれるのが特徴です。

水やお湯を使うタイプとは異なり、化学反応による発熱性がないため、硬質塩化ビニル管でも安心して使用できます。

また、液状なので排水管の形状が複雑だったり、曲がったりしている場合でも、しっかりと全体にいきわたってくれるのが嬉しいポイントです。

ただし、洗浄剤を流し込んでから2～3時間放置する必要があり、使用にはやや時間がかかります。

ピーピースルーF

ピーピースルーFは上記の3つとは異なり、「医薬用外劇物」に指定されていない顆粒状の排水管洗浄剤です。

強い発泡と発熱作用により、キッチン・洗面所・お風呂場などのつまりをスッキリ解消してくれます。

使い方も非常に簡単で、つまりを起こしている場所にピーピースルーFを適量まき、水またはお湯を流してから1時間ほど放置するだけでOKです。

時間が経過した後は、5分ほどしっかり水で洗い流します。

ただし、ピーピースルーFは便器への使用は推奨されていません。

ピーピースカット

ピーピースカットも「医薬用外劇物」には指定されておらず、比較的気軽に使用できる洗浄剤です。

粘性のある液体状で、よく薬局などで売られているパイプユニッシュなどと使い方が似ています。

お風呂や洗面所の排水管のつまり、悪臭を予防することが可能です。

つまりが起きてから使用するよりも、基本的にはトラブルを未然に防ぐために使用します。

除菌・消臭効果もあり、非常に汎用性の高いアイテムではありますが、便器への使用は推奨されていません。

 

トイレつまりにピーピースルーは有効？

ここまで、ピーピースルーについて詳しく紹介してきましたが、実はトイレへの使用は推奨されていません。

「絶対に使えない」「使用厳禁」などといったわけではありませんが、トイレのつまりに使用したところで、あまり効果が得られない可能性があります。

ピーピースルーは基本的に、髪の毛や生ごみなどといったタンパク質の分解を得意としている洗浄剤です。

そのため、便などの排泄物によるつまりには効果を発揮する場合もありますが、基本的にトイレットペーパーや固形物によるつまりには、ピーピースルーの効果は期待できません。

トイレつまりを引き起こしている場合には、ピーピースルー以外の解消法も試してみてください。

ピーピースルーを使ったトイレつまり解消手順

ピーピースルーはトイレへの使用を推奨していない種類もありますが、ピーピースルーKやピーピースルー（温水用）はトイレつまりに使える場合もあります。

ここでは、代表的なピーピースルーKの使い方を見ていきましょう。

用意するもの

ピーピースルーKを使ってトイレつまりを解消する場合は、以下のものを用意しましょう。

 

ピーピースルーKは「医薬用外劇物」に指定されている洗浄剤なので、素手での使用は危険です。

必ず、マスクと手袋を着用して作業を進めてください。

また、ラバーカップを併用すると効果的なので、ある場合は用意しましょう。

作業手順

ピーピースルーKを使ったトイレつまり解消手順は、以下の通りです。

 

まずは、バケツに水を入れます。

その中にピーピースルーKを加えると、シュワシュワと音を立てながら発熱するので、熱が落ち着くまで待ちましょう。

発熱が落ち着いたら便器内に注ぎ、ラバーカップを使って洗浄剤を排水管の奥まで送り込みます。

しばらく放置した後、もう一度ラバーカップを使ってつまりの原因を配管から剥がしとってください。

少量の水を流してみて、水位がしっかり下がるようであれば、レバーを引いて2回ほど水を流します。

トイレつまりに使用できる洗浄剤については、以下の記事でも解説しています。

 

ピーピースルーを利用する際の注意点

ピーピースルーの中には、「医薬用外劇物」に指定されているものもあり、扱いには十分な注意が必要です。

ここでは、使用上の注意を詳しく見ていきましょう。

換気をしっかりと行う

ピーピースルーを使用する際は、必ず換気をしてください。

特に、ピーピースルーFやピーピースルーKは水分を加えることで化学反応を起こすタイプの洗浄剤なので、換気をせずに使用すると体調不良を引き起こす可能性があります。

トイレのような狭い場所では、ガスなどが充満しやすいので注意しましょう。

トイレ内の窓を開けるだけでなく、ドアも開けた状態で作業を進めるのがおすすめです。

マスクやゴム手袋を着用する

ピーピースルーを扱う場合は、マスクやゴム手袋を着用しましょう。

素手で触れると肌荒れを引き起こしたり、体調不良になったりするケースもあります。

ピーピースルーFは顆粒タイプで、まく際に粉が舞う場合もあるので、マスクの着用がおすすめです。

不安な場合は、ゴーグルなどもあわせて用意しましょう。

飛散に注意する

液体タイプのピーピースルーは、飛散に注意が必要です。

排水管にまく際、まわりに飛び散らないように気を付けながら作業を進めましょう。

洋服や排水管以外の場所についてしまったときは、素早く水で洗い流します。

目や口に入ってしまったときは、しっかりと洗い流してから専門機関を受診してください。

ピーピースルーは一般的に販売されている洗浄剤よりも効果が強く、扱いには十分な注意が必要です。

管理する際は、お子さまやペットの手が届かないところに置きましょう。

 

ピーピースルー以外のトイレつまり解消法

ここからは、ピーピースルー以外のトイレつまり解消法を紹介します。

ピーピースルー以外で、トイレつまりを解消する方法は以下の通りです。

 

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

ラバーカップを使用する

ラバーカップを使用する場合の手順は、以下の通りです。

 

ラバーカップは引き戻すときの吸引力でトイレつまりを解消するものなので、勢いをつけることが大切です。

トイレットペーパーや汚物による軽度なつまりであれば、ラバーカップを使って簡単に解消できます。

「自宅にラバーカップがない」といった場合は、別のアイテムで代用することも可能です。

代用品については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

食器用液体洗剤を活用する

自宅にあるもので手軽にトイレつまりを解消したい場合は、食器用洗剤を使用するのがおすすめです。

食器用洗剤を使用してトイレつまりを解消する手順は、以下の通りです。

 

食器用洗剤を使う際はお湯を流しますが、熱湯は避けてください。

便器に熱湯を入れると、便器本体が割れる可能性があるほか、配管を傷めてしまいます。

必ずぬるま湯を使用し、様子を見ながら注ぎましょう。

重曹＋クエン酸でつまりを解消する

トイレットペーパーや汚物によるトイレつまりであれば、重曹＋クエン酸を使った方法も有効です。

以下の手順を参考に、つまりを解消してみてください。

 

重曹とクエン酸を同時に入れると、発泡してつまりを解消してくれます。

つまりがやや酷い場合は、1時間ほど放置してから水を流しましょう。軽度なつまりであれば、この手順で解消できるはずです。

お湯を流す

トイレつまりでは、以下のような手順でお湯を流す方法も有効です。

 

排水管の手前にトイレットペーパーや少量の便がつまっている状態であれば、お湯を流すだけで解決できます。

自宅にあるアイテムで簡単にでき、便器への負担もほとんどありません。

ただし、異物によるつまりや酷いトイレつまりには効果が期待できないため、注意してください。

ワイヤーブラシを使う

トイレつまりが起きた際に便利なアイテムとして、ワーイヤーブラシが挙げられます。

ワイヤーブラシを使ったトイレつまり解消手順は、以下の通りです。

 

ワイヤーブラシは、先端部分にブラシがついている長いワイヤーです。

つまりが起きているところまでワイヤーを伸ばし、小刻みに前後させることでトイレットペーパーや便をほぐします。

固形物のつまりには効きませんが、軽度なつまりであれば解消可能です。

ただし、無理に動かすと便器や排水管を傷つけるため、十分注意しながら作業を進めてください。

水道修理業者へ依頼する

上記のようなつまり解消法を試しても効果が得られないときは、水道修理業者への依頼がおすすめです。

水道修理業者であれば、原因を突き止めた上で適切な対処をしてくれます。

また、「原因が分からない」「トイレ内が汚水で汚れている」などといった場合でも、迅速に対処してくれるのが魅力です。

ピーピースルーで解決できないトイレつまりも、素早く解消してくれます。

 

自力で解消できないトイレつまりは「みんなの生活水道修理センター」へ

今回は、ピーピースルーでトイレつまりを解消する方法とともに、使用上の注意やその他の解消法を解説しました。

ピーピースルーで解決できないトイレつまりは、「みんなの生活水道修理センター」への相談がおすすめです。

年間10,000件を超える対応実績があり、原因を突き止めた上で適切な対処をしてくれます。

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