つまりやすいとされるトイレメーカーの真相や特徴｜トラブルを防ぐ対策も

本記事では、つまりやすいとされるトイレメーカーの真相や特徴を紹介します。

トイレメーカーによっては、「つまりやすい」などと言われている場合もありますが、実際はそんなことはありません。

使い方次第でトラブルの起こりやすさは異なるため、自身で注意する必要があります。

この記事を読めば、各メーカーの特徴が分かるだけでなく、トラブルを防ぐため対策も分かり、快適に使い続けられます。

ぜひ、参考にしてください。

トイレメーカーでつまりやすさの差はない

「このメーカーの製品はつまりやすい」という話を聞いたことがある方もいるはずです。

しかし、主要な国内メーカーが販売するトイレは、つまりにくさを追求して日々改良されているため、特定のメーカーだけが極端につまりやすいことはありません。

ここでは、メーカーごとの特徴やつまりやすいと言われてしまう理由などについて解説します。

TOTO：節水しながら水流が強くつまりにくい設計

TOTOのトイレは、節水性能と洗浄力の両立を高いレベルで実現していることで知られています。

特に「トルネード洗浄」と呼ばれる洗浄方式は、便器内を渦を巻くように水が勢いよく流れるため、少ない水で汚れをしっかりと洗い流せるのが特徴です。

この強力な水流が、トイレットペーパーや排泄物を一気に押し流すため、つまりにくい設計となっています。

TOTOのトイレがつまりやすいと言われる理由としては、古いモデルや極端な節水に特化した初期のモデルが存在することが挙げられます。

パナソニック：汚れが付きにくく尿石つまりを予防

パナソニックのトイレは、独自の素材や構造によって汚れが付きにくく、日々の手入れが楽なことが大きな特徴です。

便器の素材に「有機ガラス系新素材」を採用している機種が多く、この素材は水垢や油分をはじきやすいため、黒ずみや輪じみなどの汚れが付きにくくなります。

これは、汚れの蓄積によって排水経路が狭くなる尿石のつまりの効果的な予防法です。

パナソニックのトイレがつまりやすいという声は、TOTOやリクシルに比べるとあまり多く耳にすることはありません。

しかし、つまりにくさを重視して設計されているとはいえ、一度に大量のペーパーを流したり異物を落としたりすれば、当然つまりは発生してしまいます。

リクシル：流れやすさを工夫した洗浄方式

リクシルのトイレは、独自の「パワーストリーム洗浄」という洗浄方式で、少ない水でも便器内をくまなく洗浄し、排泄物をスムーズに流すことを可能にしています。

便器のフチに複数の吐水口を設けることで便器全体に水が行き渡り、強力な水流を作り出すことが可能です。

リクシルのトイレがつまりやすいと言われることは少なく、他のメーカーと同様につまりの原因は複合的なものです。

製品の性能は優れていても、ユーザー側の使い方次第ではつまりは発生してしまうため、日頃から丁寧に使用しましょう。

リクシルのトイレについてはこちら！

つまりやすいトイレの特徴

トイレのつまりは、特定のメーカーや機種だけが原因なわけではなく、トイレの構造や使用環境に起因する特徴があります。

ここでは、つまりやすいトイレの特徴を見ていきましょう。

節水トイレ

近年では、環境保護や水道料金節約の観点から、節水性能に優れたトイレが主流となっています。

従来のトイレは一度の洗浄で約13Lの水を使用していたのに対し、最新の節水トイレはわずか3.8リットル程度です。

しかし、この節水性能が、つまりの原因になることがあります。

流す水の量が少なく、一度に大量のトイレットペーパーを流してしまうと、紙が十分に崩れずに排水管の途中でつまってしまうためです。

節水トイレのつまりについてはこちら！

古いトイレや経年劣化したトイレ

長年使っているトイレでは、便器の洗浄水の出口が汚れや水垢の蓄積で狭くなり、洗浄力が低下してしまうことがあります。

洗浄力が低下すると、便器や排水管に汚れが溜まりやすくなり、結果としてつまりが起きやすくなるのが原因です。

さらに、タンク内部の部品が劣化・破損して水圧が不足したり、排水管が劣化してサビや汚れで狭まったりしても、つまりやすくなります。

トイレの経年劣化が見られる場合は、新しいものへの取り替えを検討しましょう。

特殊な構造のトイレ

便器の内部で複雑なS字カーブを描く排水経路や、排水管の勾配が不良な場合など、水の流れがスムーズでないとつまりの原因となるケースがあります。

特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、排水管が複雑な構造になっているケースも多く、つまりのトラブルが起こりやすい傾向があります。

このようなトイレは、専門的な知識がないと原因を特定するのが難しいため、つまりが頻発する場合は業者に相談するのがおすすめです。

水圧の低い場所のトイレ

マンションの上層階や一戸建ての2階のトイレなど、水圧が低い場所ではつまりのトラブルが起こりやすい傾向です。

水圧が低いと、一度に流れる水の勢いが弱くなり、トイレットペーパーや排泄物を十分に押し流せません。

特に節水トイレを使っていると、流れる水の量がさらに少なくなるため、よりつまりやすくなります。

水圧の低さが原因でつまりに悩んでいる場合は、業者に相談して水圧を上げてもらうか、水圧に影響されにくい洗浄方式のトイレへのリフォームを検討しましょう。

トイレつまりが起こる主な原因

トイレつまりの多くは、日頃の使い方が原因です。

ここでは、トイレつまりが起こる主な原因について解説します。

異物を落とした

スマートフォンや子供のおもちゃなどを、うっかり便器の中に落としてしまうケースが少なくありません。

異物は水に溶けないため、排水管の途中で引っかかり、水の流れを完全に止めてしまいます。

異物を落とした際は無理に流そうとせず、すぐに専門の業者へ相談することが大切です。

無理に流そうとすると異物がさらに奥へ入り込み、修理がより困難になる可能性があるので注意しましょう。

トイレットペーパーを使い過ぎた

トイレットペーパーは水に溶けるように作られていますが、一度に大量のトイレットペーパーを流すと、溶けきる前に排水管の途中で固まってしまい、つまりの原因となります。

特に、節水型のトイレを使用している場合は流れる水の量が少ないため、トイレットペーパーが十分に崩れず、つまりやすい傾向です。

トイレットペーパーを少しずつ流したり、一度の洗浄で流す量を適量に抑えたりするなどの工夫をしましょう。

また、厚手のトイレットペーパーを使用している場合は、よりつまりやすくなる可能性があるため注意が必要です。

流せないものを流した

トイレットペーパー以外の紙類や、水に溶けないものをトイレに流してしまうことも、つまりの大きな原因となります。

ティッシュペーパーやおむつなどは、水に溶けない素材でできているため、絶対に流さないようにしてください。

たとえ「トイレに流せる」とパッケージに記載されていても、トイレットペーパーほどの速さで溶けるわけではありません。

大量に流すとつまりの原因となる可能性があるので、注意しましょう。

尿石が蓄積している

尿石は、尿に含まれるカルシウムなどが固まってできる白い固形物です。

長年の使用で便器や排水管の内部に少しずつ蓄積し、やがて排水経路を狭めてつまりの原因となります。

尿石は一度固まってしまうと、通常のトイレブラシや洗剤ではなかなか除去することができません。

市販の尿石除去剤や、専門の業者による高圧洗浄などで除去する必要があります。

尿石の蓄積を予防するには、日頃からこまめに掃除することを心がけましょう。

つまりやすいトイレメーカーを使う場合の対策

トイレメーカーに関わらず、トイレのつまりは日々の使い方とメンテナンスで防ぐことが可能です。

ここでは、つまりやすいトイレメーカーを使う場合の対策を紹介します。

トイレットペーパーは適量を使う

トイレつまりの最も一般的な原因の1つは、トイレットペーパーの使い過ぎです。

どんなに強力な洗浄力のトイレであっても、トイレットペーパーを適量以上に一度に流すと、排水管の途中で溶けきらずにつまりの原因となります。

トイレットペーパーは必要最低限の量を使い、特に大量に使用した場合は、水を複数回に分けて流しましょう。

節水トイレの場合は、一度に流れる水量が少ないため、この適量の基準を厳しくすることがつまり予防につながります。

異物を流さない

トイレットペーパーと排泄物以外は、基本的にトイレに流さないことを徹底しましょう。

特に注意が必要なのは、水に溶けることを謳っている「流せるトイレブラシ」や「トイレシート」などです。

トイレットペーパーと比べて水に溶ける力が弱く、節水トイレでは特につまりの原因となることがあります。

これらの製品を使用する際は少量ずつ流すか、使用後はなるべくゴミ箱に捨てるようにしてください。

定期的なメンテナンスや掃除をする

トイレつまりを未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスや掃除をするのが効果的です。

特に、便器内や排水口周りの尿石や水垢の蓄積は、つまりの原因となります。

尿石はアルカリ性のため、酸性の洗剤を使って定期的に掃除すると蓄積を防げます。

また、週に一度は、ブラシで便器全体を丁寧に洗い、水の勢いや流れに異常がないかを確認しましょう。

少しでも異変があるときは早めに対処する

トイレの流れがいつもより悪かったり、水が引くのが遅かったりするなど、少しでも異変があるときは早めに対処することが重要です。

異変を放置するとつまりが悪化し、最終的にはトイレが完全に使えなくなる危険があります。

また、つまりが重度になると修理費用も高くなるため、早期に発見し、適切な処置を行いましょう。

つまりやすいトイレはリフォームするのも1つの手

古いトイレや特殊な構造のトイレで頻繁につまりが起こる場合は、リフォームを検討するのも1つの手です。

トイレの修理・交換の費用相場

トイレの修理・交換の費用相場を以下の表にまとめました。

内容	費用相場
軽度なつまり修理（ラバーカップや軽作業）	4,000〜8,000円
中度のつまり修理（便器脱着や薬剤使用）	8,000〜20,000円
重度のつまり修理（高圧洗浄など）	20,000〜50,000円
トイレ本体交換（便器＋タンク）	100,000〜300,000円
タンクレストイレへの交換	200,000〜400,000円

トイレのつまりや故障は、その症状によって修理費用が大きく異なります。

正確な費用は、必ず現地調査・見積もりで確認してください。

つまりにくいトイレを選ぶポイント

つまりにくいトイレを選ぶ際は洗浄方式に注目し、強力な水流でスムーズに排水できるモデルを選びましょう。

節水トイレは便利ではありますが、水圧の弱い家で使用すると、つまりの原因となってしまう可能性があります。

汚れが付きにくい素材の便器を選ぶことも、尿石によるつまりを防ぐ上で重要なポイントです。

業者選びのコツ

トイレの修理やリフォームでは、信頼できる業者選びが重要です。

水道修理の実績が豊富で、つまり対応に慣れている業者を選びましょう。

また、給排水設備に関わる工事を実施できるのは、水道修理業者の中でも「水道局指定工事店」として登録されている業者に限られます。

依頼を検討している業者が、この「水道局指定工事店」の資格を持っているかどうかも、事前に確認しましょう。

つまりやすいトイレの悩みは業者へ相談！

今回は、つまりやすいトイレメーカーの真相について紹介しました。

つまりやすいトイレ、トイレのつまりにお困りの際は、ぜひ「みんなの生活水道修理センター」にご相談ください。

みんなの生活水道修理センターは水道局指定工事店にも登録されており、トイレのリフォームも可能です。

知識豊富なスタッフがしっかりと対応し、24時間365日いつでも相談できるため、急なトラブルにも対応できます。

相談は無料ですので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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